そばかすは学童期に発症し(この点がシミと異なります)、1mm~数mm大の褐色斑が両頬・下眼瞼~鼻根部に散在します。
家族内発生が多いですが、明確な遺伝形式は明らかになっていません。
女性に多く、思春期に目立つようになり、中高年では目立たなくなります。
日焼けは明らかな増悪因子であり、妊娠時にも増悪することから、女性ホルモンとの関係が示唆されています。
◎ 3歳以降に発症する顔面色素斑で、1-5mm大の色素斑が、ほぼ均等に並ぶ局面を形成する。
〇 女性に多い。
◎ 分布範囲は症例によって異なるが、下眼瞼~頬から鼻根部を中心とし、場合により上眼瞼・前額・口周囲に及ぶ。
◎ 顔面の中央(鼻)に必ず発生する。
〇 多くの場合左右対称に分布する。
◎ 顔の側面すなわち毛髪生え際には少ない。
〇 日焼け・妊娠で増悪する。
(◎は必須条件、〇は重要参考条件)
1.スーパーフォトセラピー
レーザーと異なり、広範囲の波長の光を出力するフラッシュライトを照射します。
本治療はテープ貼付など日常生活に支障をきたす期間がない点で好評です。
治療後病変部は多少黒くなり(マイクロクラスト形成)、1週間ほどで脱落して薄くなります。
1回の治療でも改善効果はありますが、1-2ヶ月間隔で3-5回程度の繰り返しが必要です。
2.レーザー治療
スーパーフォトセラピーが全体を少しずつ薄くしていく治療なのに対して、レーザー治療は1回の照射で大方取りきる治療となります。
ただし、レーザー照射後は約2週間テープを貼る処置が必要です。